オレオレ詐欺という事件が始まって、もう何年になるのでしょうか?
いくら、注意喚起しても手を変え品を変え被害者が減るどころか、被害金額は毎年うなぎ登りだと言われます。
その都度、オレオレ詐欺→振り込め詐欺→アポ電詐欺と名前を変えて対応していますが、劇的な効果がまだまだ見られないと言うのが歯がゆいところです。
ある専門家は、「イタチごっこ」でキリがないとあきらめ顔です。
また、別の専門家は「注意喚起を周知徹底する!」とポスターを制作し銀行に貼り出しています。
また、別の専門家は、「犯行にはタクシーを利用するケースが多い。」このため、タクシーの運転手さんにも、騙されていそうな方に注意して下さい。と協力をお願いして回っています。
また、家電製品にも振り込め詐欺対策した電話が製作され発売されました。
それでも、詐欺が減るどころか海外を拠点とした組織が摘発される等、いかに日本のお年寄りが世界から詐欺のターゲットにされているか、何とも、悔しいやら情けないやら複雑な心境になります。
死傷者の出る犯罪ではありませんが、被害金額の大きさとお年寄りの、これからの老後を考えるとお気の毒でなりません。
その様な中、ある専門家に聞いた話ですが、
やってはいけない。と言われれば言われるほどやりたくなってしまうという心理的になってしまう事を「カリギュラ効果」というそうです。
この箱を、開けてはいけないと言われると、開けたくなってしまったり、決して覗いてはいけませんよ。と言われると覗きたくなる心理状態だそうです。
まるで、日本昔話の「浦島太郎」や「鶴の恩返し」を思い浮かべてしまいました。
もちろん、振り込め詐欺の対応で「振り込まないように」と言われたからカリギュラ効果で、振り込みたくなり被害にあったという人はいないでしょうが、注意喚起の効果が小さいのではと思い始めました。
●もっと、心理的な防犯効果が高いものがあるのではないか?と考えてみました。
まず、ターゲットの分析をしました。
被害者がお年寄りに集中し多い事からターゲットにされていることは間違えないと思われます。
この事から、ターゲットのお年寄りを他の年代の人と比較する事で被害者を減らす対策が出来るのではないか?と考え始めました。
ターゲットの特徴
例えば、お年寄りの世代は「恥の文化」と言われます。
「ご近所様に顔向け出来ない。」
などと、どちらかというと人目を、とても気にして生活をしている傾向があると感じます。
それでは、どうすれば良いか?
ほんの一例ですが、
●昔の長者番付のように「年間振り込み被害金額ランキング」とか、
●「都道府県別の年間振り込み被害金額ランキング」を発表する事をしたら、
私だけは、ランキング入りしたくない。
私の町だけは、私の県だけは、ランキング入りしたくない。
という意識が強く働き慎重になり防犯に結び付くはずです。
なぜなら、先ほどの恥の文化の意識が強く、羞恥心が他の世代より強いのですから。
まだまだ、素人の分析ですのでもっと良い案があると思います。
また、令和に元号が変わりましたので、これを期に対策の再考により被害が無くなることを願っております。