他人と自分を比べてはいけない。それは解っている。
でも、隣の芝生は青く見えるものだ。
会社員時代は、他の部署が華やかに見えたり、社外を歩けば料理人が粋に見えたり、職人さんが自由に見えたり、脱サラした人に憧れたり勝手な妄想で甘い考え方をしていた。
でも、会社を辞めなかったのはナゼか?
答えは明確である。
自分にはヘッドハンティングされる様な能力は無いし、独立できる様な能力も持ち合わせていなかったからだ。
しかし、脱サラは時に自分の意思に関係なく訪れる。
それは、会社の業績が悪化した時のリストラであったり、自分が身体を壊して勤務の継続が困難になった場合だ。
残念ながら、私にはその両方の事柄が起きてしまったので、能力のない私は弱肉強食の自由競争の社会に放り出されてしまった。
さて、どうするか?
まずは、ハローワークへ通い続けながらバイトも視野に入れながら資格の本を手に取るが、会社員時代の生活水準には到底届かない。
そして、毎日電車に乗ったり街中の人を眺めていて感じる事は、自分は電車に座っていても電車賃がかかりドンドン貯金が減っていくが、同じように電車に乗っているスーツを着た会社員たちは給料の多い少ないに関係なく確実に賃金が発生していて羨ましいなぁ。と落ち込むことがしばしばあった。
でも、羨ましがっていても落ち込む一方で何も始まらないので、まずはアルバイトして生活費を稼ごうと思った。
某大手飲食チェーン店のキッチンや、引っ越し作業をした。
某大手飲食チェーン店での賄いがほとんど無いに等しい所が多く、個人経営の飲食店はガッツリと賄い飯が出るので助かった。
また、引っ越し業者のアルバイトでもお昼ご飯を出してくれるお客さんがほとんどで非常に嬉しい。
しかし、引っ越し客から、たまにお昼ご飯が出ない時もあり、そんな時は先輩方が事務所に帰ってきてからスゴイ剣幕で怒ったり暴れたりして恐いので、
●今後、引っ越しを依頼する人はファミレスかお弁当でお昼ご飯を出してあげて欲しいです。(勝手な事を言ってすみません。)
とにかく、先輩が怒っている時は距離を置いた方が良い。
ちなみに、引っ越し作業のアルバイトは大変な時間帯は、荷物の回収と搬入の時間帯だけで移動中は楽なので、思われているほどの肉体労働ではない上に日給が良い。
ただ、引っ越し作業は仕事が無いときもあるのが辛い。
朝早く集合して登録している名前を呼ばれなければ、その場で解散。
集合場所までの交通費は出ないので、交通費分が赤字となる。
そんな時は、ご飯を抜いて交通費にあてるが帰りの電車は先ほど言った通り虚しい。
それから、アルバイトをしているのも比較的居心地が良いのだが、借金がある自分としては早く抜け出したかった。
また、リストラ直後は、目前の計画しか考えられなかったが仕方のない事だ。
しかし、少し先の事まで考える余裕が出来たので、整理し始めた。
・資格取得して開業。
・資格取得して就職。
・FCに加盟する。
・就職
・ アルバイト
開業資金に合わせて、FC加盟して開業が一番の開業の近道という事でアルバイトをしながら借金返済をして将来の開業の夢に向かって専念する事にした。
ちなみに、開業資金0円から独立開業できるという所もあり魅力的だ。
また、同じ時期にリストラされた仲間たちと、話し合いを持てたのは心強い。
リストラされてから気づいた事は、実家の資産状況が裕福だと全然焦ることなく、ポンッと開業資金貰えて急に社長になったり、急に家業を継いで取締役になったりする者が結構いた事に驚かされた。
残念ながら、私の実家は資産どころか借金がある事が判明し、あてに出来ない事も分かり、格差とは親まで含めて存在する事を痛感した。
これは、仕方のない事なので底辺からの上昇を決意し心を引き締めた。
逆に、急に社長になるより底辺から逆転の方が心燃ゆるものがあってヤル気が出てきた。
これから、リストラを脱サラとして絶対に成功して見返してみせると心に誓い、その後もブログに書いていこうと思っています。